BOOTS LIFE

栃木レザー

 

日本で有名な革(レザー)といえば、生産地の名前をとって名付けられた姫路レザーと栃木レザーがあります。レザーは元々動物の皮膚なので、腐らないように加工しますがこれを鞣す(なめす)といいます。腐らないよう防腐剤のようなものを加えるのですが、防腐剤がタンニンと呼ばれる植物性の薬剤かクロムと呼ばれる化学薬品かによってタンニン鞣しやクロム鞣し、その両方を使ったコンビネーション鞣しなどの手法があります。一般的に流通しているレザーの9割前後がクロム鞣しで、変色などが起こりにくく化学薬品特有の結合で軽くて丈夫なレザーができあがります。

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栃木レザーはタンニン鞣しをおこなうのですが通常のタンニン鞣しのように「タイコ」と呼ばれる大きな大きなドラム型洗濯機のような機械に革を入れて行う製法ではなく160もの濃度が違うタンニンのビット槽(プール)に順番に漬けタンニンが均等に浸透するよう、長い時間をかけてゆっくりと鞣していくピット製法と呼ばれる手法を取りこのタンニンを浸透させ出来たレザーがヌメ革になります。

ヌメ革は革の表面に加工が施されていない為使い込むと、色と共に内部からじんわりとつやが出てきて徐々に風合いが増していきます。初めヌメ革は肌色でつやがない革ですが、日光や熱などの刺激により革が元々含んでいる脂分が表に染み出して表面につやのある皮膜を作り、味わいと共にある程度の撥水効果をももたせるようになります。

 

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