履き込みレポート

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8593HTクロムエクセルレザープレーンMIDブーツ

 経年変化の楽しみを伝えたい。そんな単純な思いからスタートした企画は、おかげさまで第三弾。今までスニーカー派で本格的なワークブーツがはじめての初心者サトウが大抜擢。メンテナンス面で不安が。それでも1年後どんな表情に育ってくれるか。期待と不安の中、企画はスタートした。

今回は、クロムエクセルレザーの経年変化レポートなので、品番OB-8593HT、クロムエクセルレザー プレーンMIDブーツの色目はブラックをチョイス。

アメリカの老舗タンナーHORWEEN/ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使用して、日本の職人のオンリーワンの技術を融合させたジャパンメイドのプレーンMIDブーツ。 クロムエクセルレザーはかなり厚手ながら柔らかく、革を曲げると色が薄くなる「オイルが走る」という現象をみせる革。 ある程度の柔軟性があるためファーストタッチから履きやすい。 ソールは、屈曲性のよさと履き味の柔らかさが特徴の VIBRAM(USA)社製 #700。 シャフトの内側には着脱の機会が多い日本の文化に合わせてファスナーを装着。 このスペックなら、初心者サトウも素直に履き込みがスタート出来るはず。

ファーストタッチの感想は、「3日で足に馴染みました。」で一安心。また、「メンテナンスはしません。」「出来ません?」え、大丈夫。。どのような様子で革が変化するか不安。

履き始めてから2ヶ月経った、11月。 雨の日なども気にせず、週3~4日程度のペースで愛用。 レポートだから履き込む。真面目で良いことですが、雨の日の着用は避けてもらいたいのですが。どうしても雨に降られてしまった時は、 乾いたクロスで雨にぬれた水分を拭き取ったり、新聞紙などを突っ込んで靴の中の水分をしっかり吸い込ませるアフターケアがお勧め。 その後は、風通しの良い日陰でしっかり乾燥。急速に乾燥させようと、直射日光に当てたり、強引にドライヤーなどで乾かすのはアウトです。 縮みやひび割れの原因になります。 だが、初心者サトウは、ノーケア。 基本、雨の日の着用は避けてください。ノーケアのつもりならなおさら。。 さらに、クラブで盛り上がったおかげで何度も踏まれたりお酒がかかってしまったり。。 が、傷一つ付きませんでした。さすがクロムエクセルレザーって感心してますが、もう少しブーツ愛。お願いします。

履き始めてから4ヶ月経った、1月。 相変わらずのヘビーロテンションで週5~6日履き込み。 寒かった雪の日、革のオイルが表面に出て白く固まるという現象がおこり、あらためてクロムエクセルレザーに含まれる油分の量に驚かされる。 これだけ履いてもノーメンテナンス。確かに、すごい油分です。 でも、雪の日も、着用。。今回は、乾いたクロスで水分を拭き取るアフターケアは、実行してくれました。少しづつ、進歩してます。

履き始めてから半年経った、3月。 ミンクオイルを入手。半年愛用して、ブーツ愛が芽生えた? が、ミンクオイルを塗りこむのはアッパーではなく、革紐のみ。ただ、意外と見落としがちなところに気がついた。 アッパーにミンクオイルを塗り込んでも意外と革紐は忘れがち。革紐は油分が抜けると意外とキレやすいので定期的な油分補給はお勧め。 アッパーの革も馴染んで軟らかくなってきているので今までより強く革紐を締め上げると、羽が絞られシャープなシルエットになった印象。

履き始めから7カ月経った、4月。 相変わらず、週5~6日ペースの履き込み。 そして、週2回くらいはこれを履いてバイクに乗ってみました。て、いきなりバイク登場? 実は、2輪免許習得の為、教習所に入校。以前の彼ならもちろんスニーカーで教習を受けていたはずなのに、 半年ですっかり相棒になったブーツで慣れない操作も難なくこなし無事習得です。

教習を受けた感想は、これまでに履き込んできたおかげで、革がかなり柔らかくなっており、しかも肉厚なので、 バイクの運転にも適していると思います。とのこと。

そうなんです。最近、密かにモーターサイクル乗りの方の愛用者が増えているんです。 重たい車両を支える肉厚なレザーと底回り。消耗品の底回りは、生産工場できっちりと交換が可能。 ツーリング先の食事処でお座敷に上がる際、着脱が容易なシャフトのファスナーが活躍など。 ライダーのフットギアは、ライダー本人を全面的にバックアップできる専用ブーツという選択もありですが、 機能性とファッション性の両者を兼ね備えたブーツとしてチョイス頂けているようです。

履き始めから8カ月経った、5月。 キズやスレが増えてきました。今回は特に履き口部分のパンツの裾が擦れて出来たエイジングが 目立つようになりました。個人的にはかなり気に入っています。とブーツオーナーの生き方や趣味が素直に反映されてきてます。 パンツの裾が擦れて出来たエイジングが気に入るなんて初心者サトウではなく、立派なブーツオーナーですね。

履き始めから9カ月経った、6月。 今月は梅雨ということもあり雨が多かったのですが、毎日のように履き込みました。 雨のおかげで大分男前になったと思います。と、ここまで書き進むと意外と雨の話が多いです。恐れていた梅雨時期もガンガン愛用。実は彼はバイカーであり雨男。 雨の日着用後の、アフターケアはしっかり実行するようになりました。

履き始めから11ヶ月経った、8月。 さすがに真夏は着用率は下がり、週2~3日程度。 放置しているとか艶感は少し無くなった感じ。 埃なども付いてしまっているので、ブラッシングは継続。ミンクオイルは、もちろん未だ塗り込まず。

最終月
面倒くさがりやなブーツオーナーがはじめてのブーツで、この1年間で雨の日のアフターケアは習慣になり、 メンテナンスは、ブラッシングのみで革紐にしかミンクオイルは塗り込みませんでしたが、クロムエクセルレザーの革本来が持つ油分にも助けられながら無事、 唯一無二の存在となる相棒に育てました。

 ブーツオーナーになる喜び。ブーツは履く人間の生き方や趣味が素直に反映されます。 もちろん、メンテナンスに正解はありません。経年変化に完成もありません。 経年変化を楽しむ。がんばるのではなく、楽しんでください。このレポートは、そんな楽しみの少しでも参考になれば幸いです。